ブラックジャックで遊んだことのある人のなかには、「サレンダー」という言葉に聞き覚えがあるという人もいるのではないでしょうか。
サレンダーとは、「降伏」を意味する言葉で、発動するとゲームをリタイアすることと引き換えに、賭け金の半分を取り戻せます。
負けを認める戦略である以上、消極的ともとれるアクションですが、果たしてブラックジャックでサレンダーは使うべきなのでしょうか。
この記事ではブラックジャックのサレンダーはどのような場面で使うべきなのか、タイミングや方法をご紹介していきます。
また、今回はサレンダーができるブラックジャックのゲームや、サレンダーができるブラックジャックがプレイできるオンラインカジノもご紹介していきますので、ぜひ最後までチェックしてみてください!
それでは早速、ブラックジャックのサレンダーはどのようなものなのかをご説明していきます。
ブラックジャックの「サレンダー」とは?負けを最小限に抑える戦略

ブラックジャックにおける「サレンダー(Surrender)」とは、ゲーム中に「この勝負は不利だ」と判断した際、自ら降りることでベットの半額を回収できるアクションのことです。
シンプルに言えば、“勝負から早めに手を引くことで損失を最小限に抑える”戦略です。
まずは、サレンダーを理解するための3つの基本ポイントを確認しておきましょう:
- 「Surrender=降伏」という意味を知る
- サレンダーによって賭け金の一部を回収できる
- すべてのブラックジャックでサレンダーが使えるわけではない
それぞれを詳しく見ていきましょう。
サレンダー=降伏の意味とブラックジャックでの活用
「サレンダー(Surrender)」は、英語で「降伏」を意味します。ブラックジャックにおいては、ディーラーとプレイヤーにそれぞれ2枚のカードが配られた段階で、プレイヤーは自身の手札とディーラーのアップカードを見て、「このまま勝負を続けるか、途中で降りるか」を判断します。
もし勝ち目が薄いと感じた場合は、サレンダーを宣言することでその時点で勝負を降り、ベットの半額だけを取り戻すことができます。
たとえば、10ドルを賭けていた場合、そのまま負ければ全額失いますが、サレンダーを使えば5ドルは戻ってきます。100%の損失を回避できる点が大きなメリットです。
サレンダーは負けではない?賭け金を節約する有効な選択肢
サレンダーは、一見すると「逃げ」や「消極的」な行動に思われがちですが、資金管理を重視するプレイヤーにとっては重要な戦略の一つです。
無理に勝負を続けて全額失うよりも、半分を取り戻して次のゲームに資金を残す方が、長期的に見て利益につながる可能性が高まります。
実際、ブラックジャックを真剣に攻略している上級プレイヤーほど、サレンダーを使いこなして無駄な損失を減らす傾向にあります。プレイスタイルによっては、このアクションが勝敗の分かれ目になることも珍しくありません。
サレンダーが使えないブラックジャックもある?注意点をチェック
注意したいのは、すべてのブラックジャックゲームにサレンダーが搭載されているわけではないという点です。
たとえば、「クラシックブラックジャック」や一部のオンライン版では、プレイヤーの選択肢として「ヒット」「スタンド」「ダブル」「スプリット」しか表示されないことがあります。この場合はサレンダーの機能自体がありません。
オンラインカジノでプレイする際には、事前にそのゲームがサレンダー対応かどうかを確認することが重要です。画面に「Surrender」または「サレンダー」のボタンがあるかをチェックしましょう。
ブラックジャックでサレンダーを使うと期待値は本当に上がるのか?

ブラックジャックにおける「サレンダー」は、単なる“負け回避”の手段ではありません。実は、戦略的に使用することでプレイヤーの期待値(勝率の理論的な平均値)を向上させることが可能です。
ただし、どれだけ期待値が上昇するかは、「アーリーサレンダー」か「レイトサレンダー」かという種類によって異なります。
以下に、それぞれのサレンダーの種類と期待値の変化を簡単にまとめてみましょう。
サレンダーの種類 | 期待値の上昇幅 |
アーリーサレンダー | +0.62% |
レイトサレンダー | +0.02% |
どちらのタイプでも、長期的に見ればプレイヤーに有利な行動であることに変わりはありません。特にアーリーサレンダーはかなり強力な手段となるため、選べる状況であれば積極的に活用したいところです。
なお、アーリーかレイトかはプレイヤーが選べるのではなく、ゲームごとにルールとしてあらかじめ決まっている点に注意が必要です。プレイ前にサレンダーのタイプを必ず確認しておきましょう。
アーリーサレンダーとは?ディーラーのブラックジャック成立前に使える強力な選択肢
「アーリーサレンダー」とは、ディーラーの手札がブラックジャックかどうかに関係なく、先にサレンダーを宣言できるルールです。
つまり、ディーラーが後でナチュラルブラックジャックを成立させたとしても、サレンダーをしていれば損失はベットの半額で済むという、大きなメリットがあります。
特に、ディーラーのアップカードが「A(エース)」だった場合、アーリーサレンダーを使うことで高確率で大損を回避できるため非常に有効です。
ただし、近年のオンラインカジノやランドカジノでは、アーリーサレンダーが採用されているテーブルは非常に少なくなっています。もし見つけた場合は、見逃さずにお気に入り登録しておくのがおすすめです。
レイトサレンダーとは?ディーラーのブラックジャック非成立時のみ有効なルール
一方、「レイトサレンダー」は、ディーラーがナチュラルブラックジャックでないことが確認された後にのみサレンダーが認められるルールです。
手順としては、まずプレイヤーがサレンダーを選択し、その後にディーラーが自身のハンドをチェック。もしナチュラルブラックジャックだった場合は、サレンダーが無効化されてしまいます。
そのため、アーリーサレンダーと比較するとプレイヤーにとっての有利性(期待値上昇)はやや控えめですが、それでも期待値はプラス方向に働きます。
現在、ほとんどのオンラインカジノで採用されているのはこちらのレイトサレンダー。プレイする際には、サレンダー機能が搭載されているかどうかを確認し、少しでも損失を減らすチャンスを逃さないようにしましょう。
サレンダーを使う最適なタイミングとは?ブラックジャックの判断基準を解説

ブラックジャックで「サレンダー」を活用するタイミングは、**ベーシックストラテジー(基本戦略)**を基に判断するのが最も合理的です。
このベーシックストラテジーとは、自分の手札とディーラーのアップカード(表向きのカード)を照らし合わせて、どのアクションが最も期待値が高いかを示す指針です。
中でも「サレンダーを選ぶべき」とされる代表的な状況は、次の4パターンになります:
- プレイヤーの手札が15、ディーラーのアップカードが「10」
- プレイヤーの手札が16、ディーラーのアップカードが「9」
- プレイヤーの手札が16、ディーラーのアップカードが「10」
- プレイヤーの手札が16、ディーラーのアップカードが「A(エース)」
基本的には、自分のハンドが「15」または「16」で、相手の見えているカードが「9」「10」「A」のときにサレンダーの選択肢が浮上すると覚えておくと良いでしょう。
サレンダーを活用することで、負けを最小限に抑え、資金を長持ちさせることができるのです。
判断ミスを減らす!ブラックジャックではベーシックストラテジーを活用しよう
どのタイミングでサレンダーを使うべきか迷ったときは、ベーシックストラテジー表をチェックするのがもっとも確実です。
ベーシックストラテジーは、ブラックジャックにおける最適な判断を「数値的な期待値」に基づいて教えてくれるツールであり、多くの熟練プレイヤーも愛用しています。
この戦略表では、「ヒット」「スタンド」「ダブル」「スプリット」「サレンダー」など、あらゆるアクションについて最善の選択が色分けや記号で表示されており、一目で判断が可能です。
とくに初心者のうちは、感覚に頼るよりもベーシックストラテジーに従ってプレイした方が、長期的には利益を上げやすくなります。
サレンダーのタイミングも例外ではありません。ベーシックストラテジーを手元に置いてプレイすることで、無駄な損失を防ぎ、安定した資金管理が実現できるでしょう。
ブラックジャックのベーシックストラテジー表を確認しよう
ベーシックストラテジーの表は一目見るだけでわかるようになっているので、まだこの戦略を実践したことがない方は以下の表を見ながらプレイしてみてください。
今回はプレイヤーの手札に「A」が含まれる場合、手札にAが含まれない場合のベーシックストラテジー、スプリットできる場合のベーシックストラテジーの3つのパターンに分けて表を作成しました。
ヒット、スタンド、ダブルダウン、スプリット、サレンダー、それぞれすべきアクションが書かれています。
サレンダーできない場合はヒットを選択するようにしましょう。
【手札にAが含まれる場合のベーシックストラテジー】
プレーヤー手札の組み合わせ | ディーラーのアップカード | |||||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | A | |
A・2 | H | H | H | D | D | H | H | H | H | H |
A・3 | H | H | H | D | D | H | H | H | H | H |
A・4 | H | H | D | D | D | H | H | H | H | H |
A・5 | H | H | D | D | D | H | H | H | H | H |
A・6 | H | D | D | D | D | H | H | H | H | H |
A・7 | S | D | D | D | D | S | S | H | H | H |
A・8 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
A・9 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
※H:ヒット S:スタンド D:ダブルダウン P:スプリット H/サ:ヒット(サレンダーがある場合はサレンダーを選択)
【手札にAが含まれない場合のベーシックストラテジー】
プレーヤーの合計数 | ディーラーのアップカード | |||||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | A | |
8以下 | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H |
9 | H | D | D | D | D | H | H | H | H | H |
10 | D | D | D | D | D | D | D | D | H | H |
11 | D | D | D | D | D | D | D | D | D | H |
12 | H | H | S | S | S | H | H | H | H | H |
13 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
14 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
15 | S | S | S | S | S | H | H | H | H/サ | H |
16 | S | S | S | S | S | H | H | H/サ | H/サ | H/サ |
17以上 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
※H:ヒット S:スタンド D:ダブルダウン P:スプリット H/サ:ヒット(サレンダーがある場合はサレンダーを選択)
【スプリットできる場合のベーシックストラテジー】
プレーヤー手札の組み合わせ | ディーラーのアップカード | |||||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | A | |
2・2 | P | P | P | P | P | P | H | H | H | H |
3・3 | P | P | P | P | P | P | H | H | H | H |
4・4 | H | H | H | P | P | H | H | H | H | H |
5・5 | D | D | D | D | D | D | D | D | H | H |
6・6 | P | P | P | P | P | H | H | H | H | H |
7・7 | P | P | P | P | P | P | H | H | H | H |
8・8 | P | P | P | P | P | P | P | P | P | P |
9・9 | P | P | P | P | P | S | P | P | S | S |
10・10 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
A・A | P | P | P | P | P | P | P | P | P | P |
※H:ヒット S:スタンド D:ダブルダウン P:スプリット H/サ:ヒット(サレンダーがある場合はサレンダーを選択)
ブラックジャックでサレンダーする方法とは?

ここまででブラックジャックにおける「サレンダー」の意味やタイミングをご紹介してきましたが、ここでは実際にどうやってサレンダーを宣言すればいいのかを解説します。
ブラックジャックは世界中で人気の高いテーブルゲームであり、ランドカジノとオンラインカジノのどちらでもプレイできます。両方の環境での「サレンダーのやり方」には違いがあるため、それぞれしっかり確認しておきましょう。
【ランドカジノ編】サレンダーの意思をハンドサインで伝える
リアルなカジノ(ランドカジノ)では、ディーラーが目の前にいるため、「サレンダー」と声に出して宣言することも可能ですが、よりスマートにプレイしたいならハンドサインを使うのがおすすめです。
ブラックジャックにおけるサレンダーのハンドサインは以下の通りです:
- 右手を軽く握り、人差し指だけを伸ばす
- その指でテーブルの左から右へスライドさせる動作をする
このジェスチャーが「サレンダーしたい」という意思表示になります。初めてだと緊張するかもしれませんが、ハンドサインを使いこなせると、カジノ上級者のような雰囲気も楽しめます。
もちろん、声を出して「サレンダー」と伝えても問題ありませんが、ハンドサインにはプレイヤーとしての所作の美しさや演出的な魅力もありますので、ぜひ一度試してみてください。
【オンラインカジノ編】ボタンを押すだけで簡単にサレンダー
オンラインカジノでブラックジャックをプレイする場合、サレンダーが可能なゲームでは、画面上に専用の「サレンダー」ボタンが表示されます。
このボタンを**タップ(スマホ・タブレットの場合)またはクリック(PCの場合)**するだけで、サレンダーの意思表示が完了します。非常に簡単で、初心者でも迷わず操作できるのが魅力です。
ただし注意点として、すべてのブラックジャックゲームでサレンダーが使えるわけではありません。以下の点に気をつけましょう:
- 「サレンダー」ボタンがない場合、そのゲームはサレンダー非対応
- プレイ前に「ゲーム説明」や「ヘルプ」ページでルールを確認しておくと安心
後ほど、サレンダーが可能なブラックジャックの種類や、それがプレイできるおすすめのオンラインカジノもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ブラックジャックでサレンダーを体験できるおすすめゲーム

ここまででサレンダーの基本や活用法を解説してきましたが、実際に「サレンダー」が使えるブラックジャックの種類は意外と少ないのが現状です。特にランドカジノではサレンダー対応のテーブルが限られており、誰でも気軽に楽しめるとは言えません。
そこで今回は、**オンラインカジノで気軽にプレイできる「サレンダー対応のブラックジャック」**を3つ厳選してご紹介します。これからブラックジャックを学ぶ方や、サレンダー戦略を実践したい方は、ぜひ参考にしてください。
ブラックジャック・サレンダー(Playtech)
まずご紹介するのは、Playtech(プレイテック)社が提供するその名も「ブラックジャック・サレンダー」。タイトル通り、サレンダー機能が最初から搭載された専用バージョンのブラックジャックです。
このゲームはビデオ形式のテーブルゲームで、ディーラーとの対話はありませんが、その分自分のペースでじっくり戦略を試すことが可能です。テンポよくプレイできるので、サレンダーの練習にも最適です。
また、Playtech社はブラックジャックをはじめとするカジノゲームの開発で高い評価を受けており、安心してプレイできるプロバイダーとして多くのカジノに採用されています。
- ゲームタイプ:RNG(ビデオ)テーブル
- サレンダー対応:〇(明記されている)
- プレイのしやすさ:★★★☆☆(中級者向け)
現在、Playtech社の「ブラックジャック・サレンダー」は多くのオンラインカジノで導入されており、サレンダー対応ゲームを探している方にもっともおすすめできる一作といえます。
なお、サレンダーができるブラックジャックはすべてのカジノで扱われているわけではありません。対応カジノに登録することが前提となりますので、次の項目で紹介するオンラインカジノをチェックしておきましょう。
まとめ:正しいタイミングでのサレンダーが勝敗を分ける!

ブラックジャックにおけるストラテジーは、確率論に基づいた賢い判断を積み重ねることがカギ。その中でも「サレンダー」は、一見消極的に見えてもトータルでの勝率を上げる大切な戦略です。
まだ試したことがない方は、まずは**サレンダー機能付きのゲームが揃ったクイーンカジノ**で体験してみてはいかがでしょうか?初めての方でも始めやすい環境が整っています。